各種成形法の特徴を活かす
ハンドレイアップやVARTM、RTMといった複合材成形法にはそれぞれ製造上に特徴があります。
例えば、試作品や小ロットといった製品作りに適しているHLU、風力発電ブレードなどの大型成形品に対応できるVARTMといったように製品によって成形法を使い分ける必要があります。
弊社はこのように、各成形法の利点と限界を熟知していますので、CFRPなどの複合材成形品製造にあたり、最適な成形法を選択し、ユーザーの納得できる製品を実現します。
《VARTM成形》 別称:バキュームインフュージョン
(バキューム・アシスト・レジン・トランスファー・モールディング)
- 特徴
- 〇プリプレグ・オートクレーブ成形品に近い物性値(高VF化など)
〇大型成形品に対応(船艇・航空機尾翼・風力発電ブレードなど)
〇サンドイッチ構造一体成型が可能 - 課題
- 〇プリフォームのコントロールは新たな開発要素、前工程が必要
〇繊維束中への樹脂含浸課題有り(極低粘度+温度が必要)
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1.5m×4m15t 平板(GF)
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アタッシュケース(CF)
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アタッシュケース(CF)
VARTMとは
VARTMは、Vacuum assisted Resin Transfer Molding(真空補助樹脂注入成形)の略称です。
《RTM成形》
(レジン・トランスファー・モールディング)
- 特徴
- 〇雌雄の型で成形するため表面品質が良い
〇寸法精度が良い - 課題
- 〇精密なプリフォーム技術が必要
〇大型の成形品には不向き
当社の複合材への取り組み
FRPプール、ユニットバス、パネル式タンク等の大型複合材製品の現場施工、最終組み立ての経験から複合材の癖(収縮等による反り、ひずみ等)の対策ノウハウを長年の経験から習得しています。そこで上記にあります弊社の強みであるハンドレイアップ、VARTM、RTMプロセスを活用し単なるパーツ製作ではなく接着、組立技術を応用した、装置またはユニットとして完成した複合材製品をローコスト、ハイクオリティーにてお客様に提供させていただくことを理想とした製品作りを目指しております。
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噴水装置
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小型脱臭装置